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HTMにおける女性:成長、メンターシップ、そしてコミュニティ

AAMI(医療機器進歩協会)のニュースページ「Women in HTM: Growth, Mentorship, and Community」の翻訳です。

公開日:2026年6月1日 | HTM | 執筆:ダン・ヴィスノフスキー

医療技術管理(HTM)の分野において、男性の比率が女性よりも高いことは周知の事実です。しかし、この分野で活躍する女性たちは確実に成果を上げており、「AAMI eXchange 2026」では、AAMIのダニエル・マクゲアリー氏と、TRIMEDX社の優秀で聡明な女性パネリストたちが、定量的および定性的なデータを用いてその事実を証明しました。

2026年現在、AAMIはこの分野に関する極めて包括的なデータを保有しています。AAMIの「2026年 HTMの現状調査(State of HTM Survey)」によると、HTM分野全体に占める女性の割合は18%です。しかし、ジェネレーションZ(Z世代)のHTM専門職に限ると、その44%を女性が占めており、この分野があらゆる人材を歓迎する傾向にあることを示すトレンドラインが現れています。さらに同調査では、マクゲアリー氏が指摘するように「Z世代のHTM専門職の80%が、偶然ではなく『自ら進んでHTMの道を選んだ』」ことが示されました。これは、男性・女性を問わず、この分野へのアウトリーチ(啓発活動)やプロモーションが実を結んでいる証拠と言えます。加えて、マネージャー職の24%、そしてC-suite(経営幹部レベル)のHTMエグゼクティブの26%を女性が占めており、女性が「業界にとどまり、素晴らしいスピードでキャリアをステップアップさせている」ことが浮き彫りになりました。


目次

TRIMEDX社のベテランたちが語る経験談

HTM分野における女性たちの実体験はどのようなものなのでしょうか。

コネチカット大学(UCONN)の臨床工学修士課程の卒業生であるダニエル・ロウ氏は、「私はこれまで、非常に強いロールモデル(模範となる先輩たち)に恵まれてきました」と語ります。これらのロールモデルは、彼女に卓越性を追求することの重要性を示してくれました。ベイステート・メディカルセンターでのインターンシップ時代、彼女はあるHTMマネージャーを目にしました。そのマネージャーの仕事に対する情熱が、チームの技術者(技士)たちにも同じような情熱を呼び起こすのを目の当たりにしたのです。ロウ氏は、管理職を目指す人に向けて「誰もが素晴らしい強みを持っています。優れたマネージャーとは、それらの強みを見極めて理解し、適切に業務を委任できる人のことです」と語りました。

TRIMEDX社の地域副社長(リージョナルVP)であるエイミー・クレム氏は、「多くの場面で自分が少数派(女性)であることに気づかないほど、それが普通のことになっていました」と振り返ります。最初の管理職に就いたときは、自分が真剣に相手にしてもらえるだろうかと不安もあったそうですが、チームや雇用主は彼女を温かく迎え入れてくれました。結局のところ、「私たちは皆、ただ一人の人間として認められたいだけなのです」。新任マネージャーとしてのクレム氏の戦略は、技術者たちが何をしているかを学び、自らの意見(声)を確立するために外部のサポートを求めることでした。また、クレム氏は「この業界はとても狭い」と述べ、社会的なつながりに対する意識の重要性を強調しました。これは、HTM専門職は本人が気づいているかどうかにかかわらず、常に「次の職の面接を受けているようなもの(周囲から見られている)」であることを意味します。

TRIMEDX社の継続的改善ディレクターを務めるラディカ・クマール氏は、HTM分野の女性たちに対し、自分を小さく見せないよう(萎縮しないよう)に呼びかけ、リーダーシップのポジションを目指す人にとって対人スキルは不可欠であると主張しました。対人スキルは自然に身につくものではないことが多いため、「自ら進んで外の世界へ飛び出すこと」が重要になります。「プライベートな面も含めて自分という人間を周囲に知ってもらい」、同時に病院の運営や経営幹部(C-suite)が抱える課題について学ぶことが大切だと語りました。

TRIMEDX社の地域副社長であるリサ・グッディン=バートン博士(PhD)は、HTMの分野に入る前は大学(アカデミア)のキャリアを歩んでいました。TRIMEDX社での11年間、彼女はコミュニケーションの背景を活かして思考を深め、クライアントとの対話に創造性をもたらし、「ピープルファースト(人間重視)」の文化を築いてきました。彼女は「周囲を優秀な人々で囲みなさい」と述べ、メンターシップやキャリアは明確な意図を持って追求すべきであると強調しました。


パネリストからの最後のアドバイス

セッションの締めくくりとして、マクゲアリー氏がパネリストたちに、会場を埋め尽くした聴衆やHTM分野で働く女性たちへの最終的なアドバイスを求めました。

  • エイミー・クレム氏: 「自分に挑戦できる何かを見つけ、常に好奇心を持ち続けてください」
  • ラディカ・クマール氏: 「自分の核心となる価値観(コアバリュー)が何であるかを見定めてください」
  • リサ・グッディン=バートン氏: 「人と人との関係は、単なるビジネス上の取引(トランザクショナル)ではありません」
  • ダニエル・ロウ氏: 「常にポジティブでい続けてください」
  • ダニエル・マクゲアリー氏: 「自分がそれを目指す理由(Your Why)を知ってください」
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この記事を書いた人

Tomo(長澤 智一)
臨床工学技士 / 米国認定心血管インターベンション専門士(RCIS)

日本では体外循環(Perfusionist)を行なっておりました。米国ではカテーテル室(Cath & EP Lab)の第一線で活動する臨床工学技士。日本での臨床経験を経て渡米し、全米トップ5%にランクされる医療施設にてRCISとして従事。

自身の経験から、日本の臨床工学技士が持つ技術力の高さを確信し、その可能性をグローバルに広げるための情報発信を行う。「現場のリアルを、次世代のスタンダードに」をモットーに、医療現場レベルの正確性と誠実さを追求したキャリア支援を提案している。

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